
中国、「漢字の国」と言われる。
理由は、唯一認めている文字表記は漢字のみ。
そして、その数は数万に渡る。
中国語を習いたいならば、自分も数万字の漢字を勉強しないと!と思う方がいる。
しかし、中国語の印刷物で使われている総数は7000ぐらい。
常用漢字というと、その数はまた半分に切って3500ぐらい。
仮名がない中国人の子供が読み書きをしたければ、最初は2500字ぐらい。
なぜなら、ここの2500字で全体漢字の99%をカバーする。
一方、日本。
中華系以外唯一系統的に漢字を習い、漢字を使って生活している国。
国規定の常用漢字数は2136字。
高卒で2136字、大卒で3000字。
日本には仮名があるため、漢字の数がぼかされてる。
しかし、よくみると、その数は中国と大差がない。
同じ漢字を使いながら、
現代中国語と日本語は、文法構造が違うため、意思疎通できなくなる。
しかも、2000年の時空で漢字の意味も文化と価値観の違いで変化する。
新しい時代の筆談と交流を図るため、
長年の中国語教育現場でまとめ知識で、
『漢字単語集』、略して『漢単』プロジェクトを始めた。
言語の発達にはかなり時間がかかるが、書く知識としてなら、今日からもできるはず。
古い漢字のままではなく、漢字に新しい血液、つまり「新音読み」!
この新しい漢字の機能をみんなの生活にすこしずつ馴染んでいただければ嬉しいこと。
漢単
「カンタン」


使用頻度No. 1の漢字「的」。 日本語読みは「てき」で、 中国語読みは「デァ」です。 「目的」「XX的」などよく見られますね。 確かに、日本人にとっても大変馴染みのある漢字です。 しかし、使い方はかなり違います。 特に、この「的」は中国語で使用頻度がなんとダントツ! では、具体的な使い方を見ましょう。 使い方①:=「の」。 例:大学の食堂→「大学的食堂」(ダー・シユェ・デァ・すー・タング) 日本語の「の」と中国語の「的」はほとんど変換できます。 使い方②:=「XXい」「XXな」 例:可愛い人→「可愛的人」(ケァ・アイ・デァ・れン) よく中国人が日本語を話す時、「可愛いの人」のようなミスをしますね。 理由はこれです。 つまり 、中国語では基本的に、修飾される名詞の前に「的」が必要です。 使い方③「目的」などの語彙、発音は「ディ」になります。 目的=「目的」(ムー・ディ) このように「的」は中国語で一番使われていた漢字になりました。
Go to link
使用頻度第2位の漢字は「一」です。 日本語読みは「いち」などいろいろ 中国語読みは「イー」 数字として、大変お馴染みな漢字ですね。でもただの数字では二位になれません。 日本語と同じく、中国語でも物数えの時に単位をつけます。例えば「一本」(イー・ベン)「一台」(イー・タイ)など。 しかし、中国語のこの使い方は日本語より遥かに頻繁です。役割をみると、「主題を明確」と「動作を和らげ」と二つの働きがあります。 a「主題を明確」 両国の昔話の出だしをみましょう。 「昔昔、あるところにおじいちゃんとおばあちゃんがいました。」→「很久很久以前,有一个地方住着一位老爷爷和一位老奶奶。」 「一」だけを数えてみましょう。 三つもありましたね。日本語の「あるところ」、「おじいちゃん」、「おばあちゃん」の前に中国語ではすべて「一」を使いました。英語の「a」「an」などの使い方と同じですね。 b「動作を和らげ」 日本語に訳すると「ちょっと」「すこし」 例:私がみる→「我看」(ウォ・カン) ちょっとみる→「我看一看」(ウォ・カン・イー・カン)。 このように、「一」はほかの数字を抜け第二位になりました。
Go to link
使用頻度高順第三位の漢字は「是」です。 日本語読みは「ぜ」 中国語読みは「す」(舌が上を触る) 「是」は中国語でとても重要な文法です。 使い方①名詞判断文=「AはBです」。 私は学生です→「我是学生」(ウォ・す・シユェ・すェング) ※AもBも名詞です! 使い方②逆説 =「…けれども…」。 例:AKBは可愛けど…→「AKB是可愛…」(AKB・す・ケァ・アイ…) 見たいけど…→「我是想看…」(ウォ・す・シャン・カン) ※逆説の場合、述語が形容詞でも動詞でも大丈夫です。 使い方③「是……的」構文 過去行った動作の説明。 具体的に時間、場所、相手、手段など。 例:私は去年日本に来たのです。→我是去年来日本的。(ウォ・す・チュ・ネン・ライ・り・ベン・デァ) このように、「是」は多用な使い方を持っ て、トップ三位に入りました。
Go to link
使用頻度高順第四位の漢字は「了」。 日本語で音読みは「りょう」、訓読みは「しまう」 中国語読みでも「レァ」と「リャウ」があります。 使い方①「…了。」→「変化」 訳しますと「…になりました」、「これから…なります」。 中 国語の「変化」は「過去・現在・未来」すべて含んでいます。 例:春がもうすぐ来ます。→春天快要来了。 (つン・テン・コヮイ・ヤウ・ライ・レァ) 春がもうすでに来ました。→春天已经来了。 (つン・テン・イー・ジン・ライ・レァ) よく「了」を見て「あ!完了ですね」と早とちりする人がいます。 しかし、「了」は完了の場合にも使えますが、これから変化する場合にも使います。 また単なる語気の場合もあります。 使い方②「…了。」=「よ。」 例えば、行くよ。→走了。(ズォ・レァ) 使い方③動詞のすぐ後ろにくっ付く。 「V+了+…」→ある動作の完了を表します。 例:洗濯しました。→我洗了衣服。 (ウォ・シー・レァ・イー・フ) 使い方④語彙。発音は「リャウ」。 了解です。→了解。(リャウ・ジェ) すごい!→了不起(リャウ・ブ・チ) このように「了」はとても大人気な漢字になりました。
Go to link
使用頻度高順第五位の漢字「我」。 日本語で音読みは「が」、訓読みは「われ」。 中国語読みでは「ウォ」。 「我」は「第一人称」で、本当は一番押さえなければいけない単語です。 日本語の第一人称には「私」「俺」「僕」「あたし」「わたくし」などありますが、中国語では「我」で統一されます。 近年地方の「アン」(山東)・「エ」(西安)・「アラ」(上海)なども流行ってますが、ただの「ネット用語」に過ぎません。中国語の第一人称は「我」だけで認識していいです。 日本語ではよく主語を省略しますが、中国語は英語と同じく、一文の最初は必ず「主語」が出る傾向があります。 所謂a、「主語を提示」。 例:今日学校に行きます。→我今天去学校。(ウォ・ジン・ティェン・チュ・シェ・シャウ) b、「人間関係を示す」。 中国語の中で「父」と「おとうさん」のような使いわけは人称代名詞によって区別す傾向があります。 例:父→我爸爸(ウォ・バー・バー) しかも、家庭だけではなく、会社・学校・地域などの人間関係にもしっかり「 我」などの人称を使って関係を示すのです。 もちろん語彙もあります。 例:自己中心(ズ・ウォ・ずオン・シン)
Go to link
使用頻度高順第六位の漢字、「不」。 日本語読み「ふ」、 中国語読み「ぶ」。 英語で言うと「No」「Not」です。 品詞で言えば「副詞」、一般的に動詞や 形容詞の前に置くのです。 使い方①名詞判断文 例:「我不是日本人。」(ウォ・ブ・す・り・ベン・れン)→私は日本人ではありません。 使い方②形容詞文 例:「我不可愛。」(ウォ・ブ・ケァ・アイ)→私は可愛くないです。 使い方③動詞文 例:「我不運動。」(ウォ・ブ・ユン・ドン)→私は運動しません。 ①と②は中国語文法では「現在・未来・過去」がないです。だから、「是」の否定は「不是」で、形容詞の否定は「不+形容詞」で覚えればいいです。 しかし、③の動詞文には「現在・未来・過去」を考えなければいけません。 そして、「不」はあくまでも「これからしない」、つまり未来形です。 未来なので主観的に「拒絶」「嫌がる」のニュアンスも入ってます。 使い方④語彙 「不満」(ブ・マン)「不平」(ブ・ピン) また、よく中国語人が「不公平」(ブ・ゴン・ピン)も言いますよ。 否定は「ぶーぶーぶー」の「不」を覚えてくださいね。
Go to link
使用頻度高順第七位の漢字、「人」。 日本語読み「ひと」、「にん」、「じん」 中国語読み「れン」。 使い方を見てみましょう。 ①「誰」や「どこ」の代用 みんな(あなた)どこに?→人呐?(れン・な) だれかいますか。→有人吗?(ヨウ・れン・マ?) ②出身の区別はしない 「日本人」「中国人」などは日中共通ですが、 「大阪の人」は「大阪人」、「上海の人」は「上海人」です。 ③語彙 「人生」「人類」など日中一致ですが、 「人間」は中国語では「人間界」の意味です。 他にも、 「愛人」は中国語では「配偶者」。 「男」「男性」と「女」「女性」は中国語で「男人」と「女人」。 そして、中国語の「人情」は日本語では「人の借り」、 中国語の「人性」は日本語では「人間性」の意味になります。 常用漢字だから、両国に各自の活用法が生まれ、意味が少しずつ違ってきます。 例えば「生人」「熟人」の意味、ご存知ですか。 「生人」(シェンレン)→「見知らぬ人」 「熟人」(シュー レン)→「知り合い」。 このように、「常用漢字」こそが一番な「危険語彙」です。 油断大敵。常用であればあるほど、辞書で意味を確認してくださいね。
Go to link
使用頻度高順第八位の漢字、「在」。 日本語では音読み「ざい」、訓読み「あり」 中国語読みは「ざい」 使い 方①居る 「人/物+在+場所」 例: 我在学校。(ウォ・ザイ・シェ・シャウ)→私は学校にいます。 書在床上。(シュ・ザイ・つアン・すアン)→本はベットにあります。 使い方②進行形、英語で言うと「ing」 [人+在+動作] 例:我在学習。(ウォ・ザイ・シェ・シー)→勉強中です。 「不」の巻で、中国語の「過去・現在・未来」に触れましたね。 「不」は「未来」に対し、「在」は立派な「現在」になります。 使い方③「住」「留」など、元々場所と関係深い動作の補充説明 「主語+動詞+在+場所」 我住在東京。(ウォ・ジュ・ザイ・ドン・ジン)→(東京に住んでいます) 我留在日本了。(ウォ・リュウ・ザイ・り・ベン・ラ)→(私は日本に残りました) 使い方④語彙 「存在」(ツゥンザイ)など日本語と一致する単語も多いですが、 「在乎」(ザイフ)(気にする)など日本語にない単語もあります。
Go to link
使用頻度高順第九位の漢字は「他」です。 日本語読みは「タ」、 中国語読みも「タ」です。 使い方①第三人称代名詞「彼」 英語で言うと「he」 他是誰?(タ・し・すイ?)→彼は誰ですか。 他的。(タ・デァ)→彼の。 使い方②日本語の「ほか」 「他人」(タ・れン)→他人 「他日」(タ・り)→他の日 「他郷」(タ・シャン)→他所の地 でも、これらの単語は何れ古めかしいニュアンスが感じます。 現代中国語では、 「他人」→「其他人」(チ・タ・れン)、「別人」(ベェ・れン) 「他日」→「改天」(ガイ・ティェン)と言います。 「他郷」もよく四文字熟語の「人在他郷」(れン・ザイ・タ・シャン)で、「他所の地にいる」というホームシック的な気持ちを言い表します。 一般的に、「他の」はやっぱり「其他的」(チ・タ・デァ)に訳されます。使ってみてくださいね。
Go to link
使用頻度高順第十位の漢字、「有」。 日本語では音読みは「ユウ」、訓読み「ある」 中国語読みでは「ヨウ」。 英語で言うと「have」。 使い方①所有 「人+有+物」 我有書。(ウォ・ヨウ・シュ)→本を持っています。 使い方②存在 「場所+有+物/不特定な人」 学校有人。(シェ・シャウ・ヨウ・れン)→学校に誰かがいます。 使い方③量 他有1米8。(タ・ヨウ・イ・ミー・バ)→彼の身長は180CMです。 使い方④熟語 「有関」(ヨウグァン)→「関係あります」 「有病」(ヨウビン)→「阿呆!」「馬鹿!」 「有労」(ヨウラウ)→「有労了!」(ヨウ・ラウ・ラ!)→お願いします! 「有請」(ヨウチン)→「XX様、どうぞ前へ」 例えば「有請佐藤先生!(拍手)」(ヨウ・チン・ズォ・トン・シェン・セン) 他にもいろいろありますが、頑張って覚えてみて下さいね。
Go to link
使用頻度高順第十一位の漢字は、指示代名詞の「這」です。 日本語では「は・う」という動詞ですが、 中国語読みは「ジェ」、「こそあど」の「こ」に当てます。 英語でいうと「This」です。 書き方は日中若干違いますので、書き比べしました。 使い方①独立使用 例: 這是筆。(ジェ・し・ビー)→「This is a pen」 這不是我的。(ジェ・ブ・し・ウォ・デァ)→これは私のではない。 使い方②後ろに数えの単位 例: 這本書是我的。(ジェ・ベン・シュ・し・ウォ・デァ)→この本は私のです。 注:本は中国語で「冊」になります。 這台電視是新的。(シェ・タイ・デン・し・し・シン・デァ)→このテレビは新しいのです。 使い方③語彙 日本語の「こそあど」に対応するように 「この+物」→這+単位+物 「これ」→這個(ジェガ)(これは次回の「個」の巻にすぐ出ます) 「ここ」→這里(ジェリ) 「このように」→這様(ジェヤン) 「こっち」→這辺(ジェべィェン) 「こちら(人)」→這位(ジェウェイ)
Go to link
使用頻度高順第十二位の漢字は、数量詞の「個」です。 日本語読みは「こ」、「か」などありますが、 中国語読みは「が」です。 書き方に日中違いますので、気をつけてください。 使い方①量詞 例: 一個人(イッガ・れン)→一人 一個苹果(イッガ・ピンゴ)→リンゴ一つ 一個問題(イッガ・ウェンティ)→一つの問題 一個地方(イッガ・ディファン)→一箇所 一個月(ユェ)→一ヶ月 一個星期(シンチ)→一週間 一個小時(シャウし)→一時間 最後に、一個碗(イッガワン)つまりお碗などの「入れ物」 要するに、中国語の「個」は日本語の「個」「ヶ」「箇」の総まとめです。 また、中国語の書き方(所謂:簡体字)「个」、実は古い文件で「ヶ」と書いてました。 「箇」も唐代で使った漢字であり、つまり元からみんな同じものです。 使い方②語彙 個人→(ガれン) 個性→(ガシン) 個別→(ガベィェ) など「個」は日中類似表現が多い漢字です。 でも一方 日本語の「個室」は中国語で「包房」(バウファン)。 中国語の「個子」(ガーズ)は日本語で「背丈」の意味をしているなどの差もあります。
Go to link
使用頻度高順第十三位の漢字、「上」。 日本語で音読み「ジョウ」、訓読みに「うえ」「あがる」などなど。 中国語読みは「すアン」、もくしは「上海」の「シャン」。 使い方①動詞 意味1:上がる 上楼(すアン・ロウ)→上の階に行く 意味2:通う 上班(すアン・バン)→会社を通う 上厠所(すアン・ツェ・スォ)→トイレに行く 意味3:出す 上茶!(すアン・つア)→お茶を出してください。 意味4:Go! 上! 使い方②方位詞「名詞+上」 中国語では場所を示す名詞は少ないです。 家・学校・公司(会社)などはありますが。 一般名詞の後ろには「上」を使います。 例:本に→「書上」(シュシャン) 壁に→「墙上」(チャンシャン) または体の一部も 頭に→「頭上」(トウシャン) 顔に→「脸上」(レンシャン) 「上」は物や空間の表面に存在する時使います。 使い方③前の、先の 上次(シャンツ)→前回 上個月(シャンガユェ)→先月 使い方④階級・レベルが高い 上級(シャンジ)→会社の上の人 上等(シャンドン)→高級 また、上司(シャンス)、上流(シャンリュウ)など日中一致な表現もいっぱいあります。
Go to link
使用頻度高順第十四位の漢字、「们」 書き方は「人」+「門」。 発音は「メン」(「門」も「メン」)。 日本の漢字辞典で「们」が出て、漢字検定1級の配当漢字です。読み方は「ともがら」。 「訓読みは翻訳」だから、「们」は現代風に訳しますと「達」になります。 使い方: 人称代名詞+「们」 我们(ウォメン)→私達、我々 男人们(ナンれンメン)・女人们(ヌれンメン)→男達・女達 兄弟们(ションディメン)・姉妹们(ジェメイメン)→兄弟 朋友们(ペンユウメン)→友よ … 中国人は自分が所属する会社・学校・故郷などを名乗る時必ず「我们」を使います。 我们公司(ウォメンゴンス)→うちの会社 我们大学(ウォメンダーシェ)→うちの大学 我们老家(ウォメンラウジャ)→私の生まれところ もちろん、「他们公司」(ターメンゴンス)なども使えます。中国人はチームワークに苦手ですけど 、所属を大切にする気持ちには嘘がないです(笑)。 最後に「兄弟」についての補足です。 中国では仲の良い友達、男同士でも男女(女性として見ない仲)でもいい、相手のことをよく 「哥児们」(ゲーメン)で呼び合っていますよ。
Go to link
使用頻度高順第十五位の漢字、 「来」 日本語では音読み「らい」、訓読み「くる」などがあります。 中国語読みでは「らい」。 使い方①動詞SVO 例:我来日本。(ウォ・ライ・り・ベン)→私は日本に来ます。 使い方②動詞SV1O1V2O2 例:我来日本留学。(ウォ・ライ・り・ベン・リュウ・シェ)→私は日本に留学に来ました。 使い方③「S+来VO] 例:我来留学。(ウォ・ライ・リュウ・シェ)→留学に来ました。 使い方②の省略バージョンですね。 使い方④喜んで何をする、何が欲しがる。 例:我来!(ウォライ)→私に任せて! 服務員、来一個麻婆豆腐!(フウユァン・ライ・イガ・マーポードーフ)→店員さん、マーボー豆腐をください! いい表現にもなりますが、来事(ライ・し)(拗ねる、わざわざと喧嘩を挑む感じかな)などの表現もあります。 例:他特別愛来事!(タ・テベェ・アイ・ライ・し)→彼はかなりしつこいやつだよ 使い方⑤「来年」(ライニェン)「来世」(ライし)などのように「つぎ」としての使い方もあります。日中一致しますね。
Go to link
使用頻度高順十六位の漢字は「到」。 日本語で音読み「とう」、訓読み「いたる」。 中国語読みは「ダウ」。 英語で言うと「go to」、「come to」または「to」だけです。 使い方①動詞 1.着く 我到了。(ウォ・ダウ・ラ)→着きましたよ。 2.行く 我到日本。(ウォ・ダウ・り・ベン)→日本に行きます。 我到日本留学。(ウォ・ダウ・り・ベン・リュウ・シェ)→日本に留学に行きます。 使い方②到+時間・場所=「まで」 「~から~まで」→「従~到~」(ツオン〜ダウ〜)。 朝から晩まで→従早到晩(ツオン・ザウ・ダウ・ワン) 上海から東京まで→従上海到東京(ツオン・シャンハイ・ダウ・ドンジン) 使い方③V+到 中国語には動詞の後ろに付き、動作の行った結果を説明する「結果補語」があります。 「到」はその一員です。 例えば「看」(見る)という動作、後ろに「了」を付けて「動作が行った」という意味が表せますが、本当に「見えた」ことは保証されてません。「到」はその「結果」を保証します。 看到了(カン・ダウ・ラ)→見えた! 聴到了(ティン・ダウ・ラ)→聞こえた! 最後に、「到!」 出席取る時の返事ですよ
Go to link
使用頻度高順第十七位の漢字は「時」。 日本語で音読み「じ」、訓読み「と き」。 中国語読みは「す」。 使い方①名詞:「ジカン」→「時間」 「時」は一文字でも「時間」の意味を持ってますが、 表現としては古く、現代語では基本「時間」(すジェン)を使います。 例: 時間是生命。(すジェン・す・シェンミン)→時間が命です。 他今晩有時間。(タ・ジンワン・ユウ・すジェン)→彼今晩空いてるよ。 一文字は基本ほかの漢字と組み合わせして新しいワードとして使われています。 例:「按時」(アンす)(時間通りに) 使い方②数量詞:「小時」(シャウす) 例:一時間→一個小時(イガ・シャウす) 使い方③「イマドキ」 例:「時事」(す・す)「時下」(すシャ) 使い方④「イツモ」 例:「時常」(す・ちゃん) 使い方⑤「トキ」→「時候」、「のとき」→「的時候」 例: この時→這個時候(ジェガ・すホウ) 小さい時→小時候(シャウ・す・ホウ) 大学の時→上大学的時候(シャン・ダシェ・デァ・すホウ) 因みに、「いつ」は「什么時候」(シェマ・す・ホウ)。 ※「什么」は日本語の「何」、英語の「WHAT」に当てはまります。
Go to link
使用頻度高順第十八位の漢字は「大」。 日本語では音読み「ダイ」、訓読み「おおきい」。 中国語読みは「ダ」です。 使い方①空間の「広さ」 日本人が高い女性を見て、よく「大きいね!」と言います。 これは中国人女性にとってはタブーです。 理由は、中国語の「大」は「空間」の巨大さを表します。 謂わば「幅が広い」。人間に使うと「太い、肥満」になってしまいます。 一般使用例: 中国非常大。(ジョンゴ・フェイチャン・ダ)→中国の領域は広い。 使い方②時間の「長さ」 日本語の「大人」と同じく、中国語の「大」は「年長」の意味もあります。 例えば、中国では「長男・長女」を「老大」(ラゥ・ダ)と呼びます。 呼び掛けも、同じです。 例:大叔(ダシュ)→おじさん 大妈(ダマー)→おばさん… 使い方③権力 中国語の「大人」は時代劇で「殿様」に訳されます。 「大」は中国で「空間」と「時間」の優位だけではなく、「権力」の優位も持ってます。 「老大」(ラゥ・ダ)は長男・長女の意味だけではなく、「ボス」の意味もあります。 そして、「習大大」(シーダダ)、これは習近平に対する愛称です。つまり、中国の総ボスです。
Go to link
使用頻度高順第十九位の漢字は「地」。 日本語で音読み「チ」、訓読み「ジ」 中国語読みは「ディ」です。 使い方①天⇔地 中国人の感覚では、「天!」(ティェン!)は「My God!」、所謂「父」。 「地」は「母」で、所謂「大地母親」(ダディ・ムチン)。 そのため、「地上」(ディ・シャン)は中国語で「地面」、つまり「ゆか」になります。 一方、「地上の星」は「天上的星星」(ティェンシャン・デァ・シンシン)になります。 使い方②助詞 「的」の使い方は「修飾+的+名詞」。 「地」では「修飾+地+動詞」になります。 例: 他特地来看我。(タ・テァ・ディ・ライ・カン・ウォ) →彼はわざわざ(特別に)見舞いに来ました。 他細細地検査。(タ・シシ・ディ・ジェン・チャ) →彼は細かくチェックしている。 使い方②「地区」「地域」「地方」 「地区」 中:「東北地区」⇔日:「東北地方」 中:「地区体表」⇔日:「地方代表」… 中国の「地区」は日本の行政地域などの訳です。 「地域」 中:「地域観念」⇔日:「郷土観念」 中国の「地域」は領土・郷土に関係してます。 「地方」 中:「這個地方」⇔日:「この場所・ここ」
Go to link
使用頻度高順第二十位の漢字「為」。 日本語で音読みは「い」、訓読みは「ために」。 中国語読みは「ウェイ」。 使い方①ために 英語で言うと「for」 語彙は「為」より「為了」(ウェイラ)が好まれます。 例:他為了留学努力学習。(タ・ウェイラ・リュウシェ・ヌリ・シェシー) 彼は留学のために、一所懸命勉強してます。 使い方②理由 英語で言うと「because」 語彙は「因為」(インウェイ)。 例:因為下雨、明天不去了。(インウェイ・シャユ・ミンティェン・ブ・チュ・ラ)→ 雨だから、明日行きません。 中国語では呼応の接続詞が大好きなので、「因為(A:理由),所以(B:結果)」の構文がよく使われます。 例:因為下雨,所以明日不去了。(インウェイ・シャユ、スォイ・ミンティェン・ブ・チュ・ラ 使い方③ 為す・為る 日本語で「為す」「為る」の語彙が残っているように、現代中国語もその名残があります。 使い方は「V+為」、つまり「為」も動詞を補足する「結果補語」です。 でも、「為」が補助できる動詞が限られています。 例: 成為(チェンウェイ)→なる 我成為大学生了。(ウォ・チェンウェイ・ダーシェシェン・ラ)
Go to link